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    どん底 部落差別自作自演事件

    • 2012.09.13 Thursday
    • 22:19
    JUGEMテーマ:読書

    どん底 部落差別自作自演事件
    どん底 部落差別自作自演事件高山 文彦

    小学館 2012-04-02
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    おぞましい言葉に満ちたハガキ44通。「犯人」は「自分」だった。複雑に歪んだ「現代の部落差別」の構造を抉る事件ノンフィクション。


    とある職場に職員に対する差別はがきが送られた。数は44。5年以上の年月にわたって。
    差別の構造を利用して保身を図る。
    部落差別の前に犯人である彼自身の気持ちを考えると底が見えないほどに恐ろしい。
    糾弾され、詰め寄られてもなにを考えているのか全く見えてこない。
    恥も知らず反省も知らず。
    小物ではあるけれど底知れない怪物の話。

    非常に読み応えのあるノンフィクション。
    もやもやが残る読後感。
    この怪物にはなにも通じない。

    特別な他人

    • 2012.06.22 Friday
    • 15:10
    JUGEMテーマ:読書

    特別な他人
    特別な他人高山 勝美

    中央公論社 1996-08
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    どの道を歩きだしても、行く手にはいつもあの人がいた。愛していない素振りをしつづけること…吉行淳之介という一人の作家の魂を、躯で待ちつづけた女の心理と葛藤の歳月を描く。


     吉行淳之介の名作「暗室」。
    この作品に出てくる人物のモデルという著者が書いたよしゆきと思われる作家との日々。
    暗室 (講談社文芸文庫)
    暗室 (講談社文芸文庫)吉行 淳之介 川村 二郎

    講談社 1988-05-02
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     この「暗室」にはもう一人、登場人物のモデルという人物が存在する。(この人もまた著書がある)
    もう一人の「暗室」のモデルはあくまでもモデルであることに 自分の存在をアピールしていたがこちらの方はモデルと言うよりも 小説上のパートナーであったことをアピール。 彼女のいうことには「技巧的生活」は元ネタが自分である、と。 あくまでも他者との比較ではなく自分と吉行(この作中では中田)との 関わりだけを淡々と記す。

     大変吉行淳之介という作家は女性にもてた人で、本妻、愛人とそれぞれ本を書いている。
    特別にファンというわけではないと思っていたんだけど何故かそれを全部読んでしまっている。
    というわたしもひょっとして吉行淳之介に見せられた一人なのかもしれない。
    淳之介さんのこと (文春文庫)
    淳之介さんのこと (文春文庫)宮城 まり子

    文藝春秋 2003-04
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    淳之介の背中
    淳之介の背中吉行文枝

    港の人 2004-06-01
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    「暗室」のなかで―吉行淳之介と私が隠れた深い穴 (河出文庫)
    「暗室」のなかで―吉行淳之介と私が隠れた深い穴 (河出文庫)大塚 英子

    河出書房新社 1997-12
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    セイジ

    • 2012.03.26 Monday
    • 17:10
    JUGEMテーマ:読書

    セイジ
    セイジ辻内 智貴

    筑摩書房 2002-02
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    純粋であるがゆえに、不器用な生き方しかできない男たち。彼らの思いがけない言葉と行動によって、人びとは人生の真実を知ることができる。太宰治賞最終候補作となった「セイジ」に、書き下ろし「竜二」を加えた、第二作品集。


     映画化っていうことで読んでみた。
    陸の魚の、物語。 息をすることが辛い人たちを見守る人もまた辛い。
    途中まではついていけるんだけど
    なかなかに衝撃的な幕切れ。
    これでよかったのだろうか。

    セイジ -陸の魚- Blu-ray
    セイジ -陸の魚- Blu-ray
    ポニーキャニオン 2012-08-15
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    李歐

    • 2011.12.12 Monday
    • 15:22
    JUGEMテーマ:読書

    李歐 (講談社文庫)
    李歐 (講談社文庫)高村 薫 講談社 1999-02-08売り上げランキング : 25039Amazonで詳しく見る by G-Tools


    惚れたって言えよ―。美貌の殺し屋は言った。その名は李欧。平凡なアルバイト学生だった吉田一彰は、その日、運命に出会った。ともに二十二歳。しかし、二人が見た大陸の夢は遠く厳しく、十五年の月日が二つの魂をひきさいた。『わが手に拳銃を』を下敷にしてあらたに書き下ろす美しく壮大な青春の物語。


    うわさの(笑)「李歐」。
    「黄金を抱いて翔べ」、そして「神の火」と続けて読んだはずなのだがその後「リヴィエラを撃て」と「我が手に拳銃を」は読んでなかった。
    この「李歐」は「我が手に拳銃を」を全面的に書きなおしたもの、ということになっている。
    高村薫はこれまでも単行本から文庫にする場合、ほとんど書きなおしているんだけど
    この作品は題名も変えてしまっている。

    なにがうわさなのかっていうとこれは李歐と吉田一彰の友情(?)が、すごいっていうのが。
    初期作品はなぜかほとんどに同性愛描写があり、これも友情と言うよりはそっちよりらしいという。
    それで勢いで読んでみました。

    いや、熱い物語でした。
    たった一度の邂逅といってもいい、一彰と李歐。それで一生を夢見てしまうわけで。
    時間も空間も二人の間では意味がない。
    読む前はその評判で李歐が魔性なのかと思ってましたがどっちかというと一彰が魔性だった。
    そして地雷は李歐と一彰のシーンではなくて原口さんとカズさんでした。
    そんなときだけ「カズさん」って呼ぶなんてずるい(笑)。

    これって映像化されてるんですね。


    ん・ちょっとイメージが違うけど。
    それは実写化の宿命ということで。

    神の火〈上〉 (新潮文庫)
    神の火〈上〉 (新潮文庫)高村 薫 新潮社 1995-03売り上げランキング : 46181Amazonで詳しく見る by G-Tools


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    神の火〈下〉 (新潮文庫)高村 薫 新潮社 1995-03売り上げランキング : 42825Amazonで詳しく見る by G-Tools


    わが手に拳銃を
    わが手に拳銃を高村 薫 講談社 1992-03-25売り上げランキング : 72156Amazonで詳しく見る by G-Tools

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    黄金を抱いて翔べ

    • 2011.12.06 Tuesday
    • 16:13
    JUGEMテーマ:読書

    黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)
    黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)高村 薫 新潮社 1994-01売り上げランキング : 36Amazonで詳しく見る by G-Tools


    銀行本店の地下深く眠る6トンの金塊を奪取せよ。大阪の街でしたたかに生きる6人の男たちが企んだ、大胆不敵な金塊強奪計画。ハイテクを駆使した鉄壁の防御システムは、果して突破可能か?変電所が炎に包まれ、制御室は爆破され、世紀の奪取作戦の火蓋が切って落とされた。圧倒的な迫力と正確無比なディテイルで絶賛を浴びた著者のデビュー作。日本推理サスペンス大賞受賞。


     再読。なんですが前に読んだのは単行本なのでおそらく印象が違う。
    今回、映画化の噂があるので単行本で読んだときに一番びっくりしたシーンを確認したくなって
    読んでみた。
    ん?こんなんだっけ?
    驚いたシーンがちょっと穏当になってる気がする。
    なぜかいきなり金塊奪取計画にいってしまうのだがそれがこう、動いていくための
    気持ちがこっちに伝わってこないのだ。
    この著者の小説はいつでもそうで、読み手がなかなかつかめないままにすすんでいく。
    そして驚いた突然出てくる同性愛シーンなんだけど…。もうちょっとモロだった気がするんだよなあ。
    映画化であれば一人、野田だけは読んでて浮かんできます。
    問題のモモは誰なんだろう。いやー、無理だろう、誰であっても(笑)。
    春樹も可愛いですけどね。

     ふと気がついたが、単行本ではなく小説新潮一挙掲載で読んでるのだろうか。

    シンフォニック・ロスト

    • 2011.08.28 Sunday
    • 14:18
    JUGEMテーマ:読書

    シンフォニック・ロスト (講談社ノベルス)
    シンフォニック・ロスト (講談社ノベルス)千澤 のり子

    講談社 2011-02-08
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    吹奏楽部内でカップルができると片方が死ぬんだって。

    北園中学吹奏楽部2年、泉正博。ホルン奏者の自分の夢は一つ「うまくなりたい」。それだけを目指しひたすら吹く。“夢の舞台”演奏会はもうすぐ……。だけど部内で囁かれていた「カップルができると片方が死ぬ」という噂通りに先輩が謎の死を遂げてしまった。恐怖で部員たちの気持ちはバラバラ、音楽どころじゃない。それどころか皆の疑いの目は、死体を発見した自分に!?


     吹奏楽の推理モノって最近はやってるんでしょうか?
    初野晴もだし、古野まほろだっけ、あれもそうだったような。そしてホルン吹きが鍵を握るのも。イメージ的にはなんかホルンを頭脳とするのはあってるような気がする。それが小説の上でも生かされてるんだろうけど。

    で、この話。
    いや思ったよりもどんどん人が死んで行っちゃってびっくり。そんな、定期演奏会どころじゃないから。
    経験者からは謎の部分もあるし(笑)。それ無理だって。叙述トリックだからか、ちょっと甘い部分が目に付きました。

    悼む人

    • 2011.06.10 Friday
    • 15:11
    JUGEMテーマ:読書


    悼む人
    悼む人天童 荒太

    文藝春秋 2008-11-27
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    全国を放浪し、死者を悼む旅を続ける坂築静人。彼を巡り、夫を殺した女、 人間不信の雑誌記者、末期癌の母らのドラマが繰り広げられる


     直木賞受賞作。
    読む前に持っていた気持ちをそのままそっくり読後も味わっている。
    共感もできないし理解もできない。それが読み終わってからも変わらないということに驚いているのだが
    好きな人は好きなんでしょう。
    それは人それぞれですから否定はしません。

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