スリジエセンター1991

  • 2018.02.13 Tuesday
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スリジエセンター1991
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JUGEMテーマ:読書



手術を受けたいなら全財産の半分を差し出せと放言する天才外科医・天城は、東城大学医学部でのスリジエ・ハートセンター設立資金捻出のため、ウエスギ・モーターズ会長の公開手術を目論む。だが、佐伯教授の急進的な病院改革を危惧する者たちが抵抗勢力として動き始めた。桜宮に永遠に咲き続ける「さくら」を植えるという天城と世良の夢の行く末は。

 
 ほぼ前作「ブレイズメス1990」の続き。天城は突っ走る。世良はおろおろする。
しかし前作とは違い佐伯と黒崎、そして高階の三人がそれぞれその前にそれぞれの思惑で立ちはだかる。
高階と藤原婦長(この時代はまだ看護婦)の印象がバチスタシリーズとはすっかり変わってしまった。
もちろん拝金主義はよろしくないがそれを止めるために
患者の命を危険に晒すようなことはどうだろう。
違う方法があったのではないかと思う。
世良に対しどんどんと心をひらいていく天城。
この描写と桜宮シリーズを読んでいれば天城がどうなったかわかる。
どのようにしてそのラストを描くのか。
切ないラストだった。
 これは「ブレイズメス1990」と続けて読むのが吉。
ただ、どうしても教授であり院長であるという立場の人間が
会議など公の場でトクトクとして「小天狗」など
軽々しくアダ名を呼び合うのは文章の質が
安っぽく読めてしまう。
内容は医学の問題を患者、経営陣、そして厚労省と重たい話があるのに
こうしたほうが若い世代に受け入れやすいのかもしれないけど
昭和の人間としては読みづらいなあ。

あと速水先生の描写は「じゃじゃ馬」なんだけど
一般的には女性にたいして使うことが多いと思われる。
あえてそれを使ってるのはなにか意図することがあるんだろうか。

こちらのほうは天城のしゃべりが減ってるので
(それだけ院内政治に重きが置かれている)
シェーっぷりは減ってます(笑)。
そして黒本三部作というだけあって
渡海の存在感。
いないのだけどそれぞれの心にあるのだ。

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